認知症予防には夢を見よう
2026.07.04 最近の研究では、夢を見る人ほど認知症のリスクが少ないのだそうです。ここでの「夢」とは、「宝くじの1等賞を当てたいなあ」というほうの夢ではなく、夜眠っている間に見る夢のことです。
睡眠の段階は、大きくレム睡眠とノンレム睡眠に分けられます。睡眠時間のおよそ8割を占めるのがノンレム睡眠で、いわばおとなしくスヤスヤ眠っている状態。一方のレム睡眠では、脳が活発に動いていて、眼球もキョロキョロ動いています。そして私たちが夢を見ているのが、このレム睡眠のときなのです。
睡眠研究の権威である東大の林悠先生によれば、高齢者の中でもこのレム睡眠の割合が少ない人は、認知症や心不全のリスクが高まることが最近の研究によって報告されているのだそうです。
林先生は、インタビューで「加齢やストレスからレム睡眠をコントロールする細胞の機能が衰えてくると、レム睡眠が減ってきます。すると、大脳皮質の血流が停滞し、そのために認知機能が低下していくのではないか」(京大学理学部リガクル『睡眠は21世紀の今も謎だらけだ』より)と語っています。
ということは、よい睡眠を取り、たくさん夢を見れば、認知症が防げる──ということになるのでしょうか。林悠先生の研究に注目ですね。
*参考:東京大学大学院理学系研究科プレルリリース『夢を生じるレム睡眠のスイッチを担う細胞の正体を解明』https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10839/
:東京大学理学部リガクル『睡眠は21世紀の今も謎だらけだ』生物科学専攻教授・林悠 https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/rigakuru/1research/uu4jELQj/