医療法人岩国病院は、明治17年東大医学部卒熊谷茂樹先生が郷里に帰られ私立岩国病院を開設されたのが始まりです。
当初は岩国藩主が、明治維新で職を失った旧藩士の救済のために設立した「義済堂」の中にあり、「熊谷診療所」と称しました。
その後現在地に遷り今の医療法人「岩国病院」へ受け継がれたものです。

幾多の先輩医師たちがこの地の人々の健康維持にささげた努力をひきつづき発展させることが私たちに課せられた使命と考えています。

錦川は錦帯橋や岩国城をめぐって静かに流れ続けています。
この美しい風景のように、心安らぐ、かわらぬ医療サービスをひとつひとつ積み上げて次の世代に残したい私たちの心意気に応援よろしくおねがいします。

院長 庄司 孝


子どもの頃、「なぜ『岩国病院』は『岩国』なの? 他の病院は、岩国にあってもいろんな名前がついているのに」と父に尋ねたことがあります。
父は「岩国で最初にできた病院だからだよ。その土地の名前をもらえる、歴史のある病院なんだ」と答えてくれました。

その言葉通り、明治17年に開設された当院は、現在130歳を超えています。
創設者の熊谷茂樹先生の思いは祖父、父、私へと引き継がれ、「地域の方々のために尽くす」の願いのもと、時代とともに少しずつ形をかえながらも、診療を行ってまいりました。

私たちは、すでに始まっている超高齢化社会のなかで、健康寿命をのばすお手伝いをしながら、一人ひとりの患者さんの生活を尊重し、お気持ちに寄り添える病院を目指しています。
これからも誠意をもって、医療現場に立ちたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

理事長 庄司 凡